透明度の高い水晶が太陽の光を受けて、その内部にある内包物がキラキラと輝き、まるで光そのものを彫刻したかのように光が見える。
屈折した光がまるで石の中に祝福の鐘を浮かび上がらせているかのように見え、神聖な瞬間を写真から感じられた。
あぁ…石は本当に美しい。
石が好きで、気づけば自然と石屋さんになっていた。
好きな事をお仕事に出来て良いですねと言われるが、これでも色々と抱えているものがあるんですよ。(笑)
悩みもそれなりにあったりします。
でも、昔よりも軽やかに生きられるようになったのは、石に導かれてきたからかもしれません。
大げさに聞こえるかもしれませんが、石屋を始めてから、仕入れる石や買い付けの際に気になる石をとことん選び、何故そんなに気になったのかな?とそれぞれの意味を調べていくうちに、「あぁ、そうだよな。今はその気付きの時か」と一つ一つ気が付いていき、心がワクワクする事に意識を向け、断捨離をしながら心を整えるきっかけになっていったと思う。
終電が当たり前だったサラリーマンを辞めて環境を変えたことで、自分と向き合う時間が持てるようになり、自分の心地よさを知り、デロデロの伸びきった人間になり、一人を楽しむようになった。
ふと気が付くと、当時職場の仲良かった人たちとは、互いに連絡を取らなくなっていた。
元々は、一人でラーメン屋さんでも、どこでも行けるタイプだったけれど、良い人と思われたいから誘われて誰かと買い物行くのも、相手が見たいところを優先してしまい、後で自分が必要な物を買いに一人でもう一度行くタイプ。
ご飯屋さんも、一緒に行く相手が好きそうなお店とかリサーチして、喜ばせる事が自分の幸せと勘違いしていた所もあった。
相手は私と行く買い物が楽しいって言ってくれて嬉しかったの。
最大限に自分を認めてもらえていると勘違いしていたんだよね。
それって、自分を楽しませるではなく、相手を楽しませてただけよね。
現状を変えたくなくて自分がしがみついていたものって、結局何だったんだろう?何も困らなかった。連絡を取らなくなっても、全く痛くも痒くもありませんでした。
輪の中にいないと不安になるという怖さがあったのかもしれませんね。
石屋になってから、自由に自分の気持ちを発言できるようになっていた。
今でも覚えているのは、私は共生の石が好きなんです。個性的な石が好き。一般受けしないかもしれない石が好き。
気に入った個性的な石に対して「私はこの石が好きなんです」と、好きなものを素直に「好き」と言えるようになったこと。
集団の輪の中にいた頃は、「長いものには巻かれろ」という言葉通り、自分の発言は周りの状況を見てからということが多かった。でも今は、「可愛いから好き」「好きだから好き」と、ただ好きな気持ちをそのまま表現できるようになりました。
今の環境は、好きを「なんで?」と否定してくる人なんて誰もいません。
おぉ~って賛同してくれる人ばかり。
環境を変えようと思ったきっかけってね、整体の先生のトイレの壁に「環境を変えたら人間関係も変わる」って貼紙があった事なの。
数年経っても、その言葉が忘れられ無かった。(笑)不思議と大事だよなって入ってきた言葉だった。
自分が環境変わった時に、あぁ本当だったって思えた。
環境を変えるって大変な事だと思う。
でも、直ぐには変える事は難しいとも思う。
難しい時は、意識だけはしてみて欲しい。
自分の心地よい事って何かな?って。
心地よい事を選択してみるだけでも意識していると思う。
ちょっとだけの立ち止まって、自分の意見を聞いてみるのも良いと思う。
私の心地よい事は、石に囲まれて石を拭いている時が最高に楽しい。
石とのおしゃべりが楽しい。
そして、この鐘が浮かび上がった石を見つめていた時、神聖な気持ちが湧き上がり、石を人々に繋ぐこの仕事が好きと思えている。
好きな事を仕事にするのは大変な事だと思う。
好きだけでは進めない事もあると思う。
大変過ぎて白目向いてしまう事も多々ある。
でも、石が好きなんです。
一人で撮影している時、可愛い写真が撮れると「まじに最高!」とか雄たけび上げる時もある(笑)。
どの角度が可愛い?とか語り掛ける事は当たりまえにやっています。
大変な事も多々あるけれど、素晴らしい鐘を見せてもらったら、私は私の道を突き進むよ!とピリッと身の引き締まる気持ちもあるけれど、楽しもうと思う。
素敵な石を、必要な方に届けたい。
これからも、手にした瞬間に微笑んで貰える石を届けていきます。
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おおくぼさとる (木曜日, 19 9月 2024 00:44)
いつもありがとうございます�
僕も石を見るとワクワクします�
komarblr (木曜日, 19 9月 2024 09:16)
ほんとうに、石が好きで、好きになれたこと。好きなものに出会えたこと。そんな素晴らしいことはないと、そう思います。心がちゃんとついていく。今の自分に、その状態に、環境に、心がともなって、そこに自分の大好きがうまれていくって、尊いですよね。
ブログを拝見しながら、「うんうん、そうそう、そうだあ」って!
そうなんですよね。
だから、こうしてスタジオくるりさんに出会えた。そんなご縁としあわせを、これからも大事にしたいと思います。
ありがとうございます。